1年中狙うことは可能です。
釣り場によりシーズンが異なります。
冬の関門のコノシロパターン
アユが生息する河口部では、秋の落ちアユシーズン
河口部周辺では、大雨の時に上流から餌となる小魚が流されてくるので、梅雨時期
など、場所によりパターンがあるので、自分の足でパターンを見つけ出すのも楽しみの一つです。
シーバス(スズキ)は、日本各地の沿岸の岩礁帯から内湾の淡水域・河口周辺~汽水域まで、幅広く生息しています。
産卵は、湾口部から外洋に面した沿岸の深場の岩礁帯で、秋の終わりころから冬にかけて行われます。
口は大きく、下あごが上あごより突き出ているのが特徴です。この大きな口で、幼魚の時はアミ・エビなどの甲殻類や、ゴカイ・イソメなどを食べ、成魚になると、そのほかに、イワシ、アジ、ボラ、アユ、ウグイなどの小魚を捕食しています。
主に活動するのは、夜間ですが、薄明薄暮性魚ともいわれるように、朝夕のマズメ時に活発に餌を捕食します。
適水温は15~18℃だが、水温の変化には強く、また水質汚染などにも強く、環境への順応性は高い魚です。
成長と主に呼び名が変わる出世魚で、
生後1年位、約20~30cmをセイゴ、
生後3年位、約35~50cmをフッコ
生後3年以上、50~60cmオーバーをスズキ と呼んでいます。
(地方により呼び名やサイズに違いがあります)
夏場に多いセイゴサイズの小型のシーバスは、青ケビを餌にした、ぶっこみ釣りや夜間の電気ウキを使ったふかせ釣りなどで釣れていますが、セイゴ以上のサイズを狙う場合は
、ルアー釣りで狙うことが多くなります。
意外と身近な場所に居ることも多く、水深が1mにも満たないところや砂浜の波打ち際の辺りを回遊していることも有ります。だから、近所の身近な場所から探していっても釣れる可能性は有ります。しかし、釣行毎に必ず釣れる魚では無いので、根気強く何度も通っていく必要が有ります。
特にシーバスが狙い易いのは、漁港や堤防などの照明の影になる場所で、堤防際の足元などに、影が出来ていると、その影の部分に身を隠して餌となる小魚が来るのを待っています。堤防等で釣りをするときは、いきなり堤防際に近づかずに、そっと静かに近づいて覗いて見ると、水面近くに浮いているシーバスの姿を見ることが出来ます。こういった場所は、1度見つけてしまえば他の日に釣行してもまたシーバスが居る可能性が高いです。
ただし、分かりやすいポイントなので、何度も狙われてスレてしまっていることも多いです。
磯などで狙う場合も、沖を狙うよりも、障害物に付くことが多い魚なので、沖に向かってルアーを投げる前に足元や、磯際周辺を先に狙った方がいいと思います。沖に向かってルアーを投げても、足元でルアーを回収しようとした時に、いきなりシーバスが飛び出してくることも多く有ります。
堤防・磯等の場所に関係なく、ベイトフィッシュに付いているシーバスも狙いどころです。なかなか釣れなかったシーバスが、ナブラの中にルアーを投げると、いとも簡単に釣れてしまうことが有ります。しかし、ルアーと餌となっているベイトのサイズや形等が合わない為、目の前でナブラが立っていても釣れないことも有ります。
雨で増水した川から濁った水や餌が流れ込んでいる時などは、河口部分でシーバスが、ベイトフィッシュを追っている場面に出くわすことが有ります。また、イワシやアジ・サヨリなどの群れにシーバスが付いていることが有るので、こういった餌となる魚の情報を頼りに釣行計画を立てると、シーバスと巡り合える確率が上がります。
ルアーで狙う場合は、まず、ミノープラグ等で水面付近を狙い、それで釣れない場合は
、メタルバイブやテイルスピン等で、中層から低層付近を狙っていくといいと思います。
シーバスは針掛かりすると「えら洗い」と言って大きくジャンプして、掛かった針を外そうとするので、竿をコントロールして、ジャンプした時にラインが緩まないようにして
バレるのを防ぎましょう。
ヒラメやマゴチなどと同様に、アジやキスなどの小魚を餌にして、泳がせ釣りでも狙えます。餌となる小魚を釣り場で確保して、ウキを付けて泳がせたり、ぶっこみ釣りで狙ったりします。シーバスだけでなく、ヒラメ・マゴチ・青物等が釣れることも有り、小魚が群れている場所で狙って見るといいといいと思います。
シーバス用のロッドは各社から多くのモデルが発売されていて、実際に購入する際にどれを選んだらいいか迷ってしまうと思います。
まず、長さを基準に選ぶと、一般的に汎用性が高いのは8.6フィートの長さのロッドが、取り回しもよく、港湾から漁港ちょっとした地磯程度なら十分に使用できると思います。
いろいろな場所でシーバスを狙いたい場合には、この長さのロッドがお勧めです。
強さも、それほど大型のミノー等を使用しなければ、Lで、出来ればスローテーパーのものがバラシにくくなります。
しかし、サーフからシーバス狙いが多い方は、9.6フィート以上ないと、飛距離が出にくく、竿先が波を被ってしまいます。
地磯をメインにシーバスを狙う場合には、ロッドにパワーと長さが無いと、磯際や沈み根などを避けてシーバスを取り込み事が出来ません。
予算に余裕が有れば、8.6フィートのLのロッドと9.6フィート以上のMLかMのロッドが有れば、ほとんどの場所で問題なくシーバスが狙えると思います。
港湾の壁際に居ついているシーバスを専門狙う場合には、ピンポイントのキャストが求められるので、そんな場合には、短めの7.6フィート前後のロッドを使うと狙った場所へルアーを投げやすくなります。
シーバスは、針掛かりすると、エラ洗いをしてジャンプしたりするので、非常にバラシが多い魚です。アタリは先調子のファーストテーパーのロッドが取りやすく、飛距離も出ますが、シーバスが暴れた時にタメが効かないので、バラシ易くなります。
胴調子のスローテーパーのロッドであれば竿全体が緩やかに曲がって、シーバスのウ時に対応してくれるので、タメが効いてバラシにくくなります。
リールは、2500番から3000番程度の大きさのもので、値段的には、1万円以上のリールを購入すれば性能的には問題ないと思います。
PEラインの0.8号から1号が200m巻くことが出来る大きさが必要です。
ラインは、PEラインの0.6~1.5号を使用します。PEラインの先端に、フロロカーボン系のリーダーを取り付けます。リーダーの強さは16~25ポンド程度で長さは1ヒロ以上の長さが必要です。
PEラインの扱いになれていない場合には、ナイロンラインの8~14ポンドで、ラインの先端にPEライン同様に、リーダーを取り付けます。
出来れば、PEラインの方が、細くて強く、飛距離も伸びて、耐久性も有るので、シーバスフィッシングには向いているので、使用に慣れていくといいでしょう。
攻め方に応じてルアーを使い分けていきます。
浅場や表層を攻める時は、フローティングミノーを使います。風が有り飛距離でない時は、シンキングミノーを使ってもいいです。
釣れるシーバスのサイズに応じてミノーの大きさを使い分けます。
漁港や港湾・河口等で釣れるシーバスが大きくない場合は7~11cm程度
地磯等で、大型のシーバスが釣れる場合は、11~13cm程度
深場を攻める時は、バイブレーションを使います。コンパクトなボディで、飛距離もでて、沈む速度も速いので、深場を攻めるのに最適です。もちろん、沈めずに使えば中層から表層もカバーする万能のシーバス用ルアーです。
釣れるシーバスのサイズや釣り場の深さや風などに応じて10~20g程度の重さのルアーを使い分けます。
昼間や深場中心に攻める時は、メタルバイブやテールスピンを使います。
金属製で出来ていて飛距離もでて、沈下速度も速いので、日中に深場に潜んでいるシーバスを狙い撃ちするのに最適です。
ジグヘッド+ワームでも同様にシーバスを狙うことが出来ます。
シーバスをルアーで狙う場合、ロッドとリールとルアーが有れば、手軽に釣りが出来て、道具が少ないので、場所移動も簡単に出来ます。
しかし、シーバスが居るのは分かっているのに、ルアーを見切ってしまって、全く反応を示してくれなかったりした経験が有る方は、多くいらっしゃると思います。
そんな時に、小アジなどの生き餌を使用すると、シーバスが釣れることが有ります。
シーバスは、基本的には小魚を餌にしているフィッシュイーターなので、泳がせ釣りに最適な魚です。
竿は磯竿の1.5号~2号くらいがいいと思いますが、シーバスタックルをそのまま使用して、泳がせ釣りをするといいと思います。
夜間だと電気ウキを付けた仕掛けに、小アジやイワシなどを現地調達して生きたまま付けて流してやればいいです。
シーバスは大きな口で、小アジなどの生き餌を丸飲みしますが、早合わせをするとすっぽ抜けてしまうことが多いので、じっくりと喰わせてから合わせを入れるようにしましょう。
小アジやイワシ・カマス・キス・ハゼなどを現地で調達して生きたまま餌にします。
ブクブク(酸素供給ポンプ)などを使用してまとめて釣った魚を活かして餌にしてもいいし、その都度小魚を釣り上げて生き餌にしてもいいです。
釣れる、小魚によって、生きがいい方法を選んでください。