砂浜を狙えば、釣れる場所は有ります。私もキス釣りをしていると、釣れたキスをヒラメやマゴチが喰いついてくることがあるので、そういった場所を狙って見ると、実際に釣れた実績がありますが、ほとんど情報が出回ってなく、自分の足で、時間を掛ければ、自分だけの釣り場が開拓できると思います。
夏から秋にかけて、サビキでアジ釣りをしている場所で、アジの泳がせで狙っている人が居るので、こういった場所は、狙い易いし、情報も出ているので、こういった場所から狙い始めるのがいいと思います。
ヒラメ・マゴチ共にキス釣りやアジ釣りをしてると、掛かった魚に喰いついてくることがあり、年中なんらかの形で釣れていると思いますが、狙い易いのは、キスやアジ等の餌となる小魚が入ってきている時期が狙い易いと思います。
ヒラメは北海道南部から本州全域、九州沿岸にかけて生息しています。
体長は最大で1m、重量10kgを超えるものも見られますが、釣りの対象になるのは、1kg前後から4~5kgぐらいまでが釣りごろで、食べごろでもあります。
最近は、沿岸各地での稚魚放流も盛んになっています。
通常は、沿岸部の5m~20m付近から沖合100mを超す深場にまで生息しています。
中型~大型の根回りの砂地、岩礁帯の中に点在する砂地などに居て、生きた小魚を捕食しています。餌の回遊状況によっては、完全な砂地地帯に出て餌を追うこともあります。
マゴチは最大体長65~70cm・重さ2kg以上になることもありますが、釣りの対象になるのは30~60cm・350g~1.5kgのものが大半で、なかなか60cmを超えるものは少ないです。
太平洋側では千葉県以南・日本海側では山形・新潟以南に分布し、水深5m~50mくらいの砂地や砂礫地に生息しています。
初夏の5月~7月にかけて浅場に移動して産卵します。
ヒラメやマゴチはフィシュイーターなのでルアー釣りで狙えます。
一般的には、砂浜から、ミノープラグやメタルジグ・ワームなどで狙えます。
ヒラメは底付近だけでなく、思っている以上に中層まで餌を追いかけて来ます。また、青物狙いの高速のスピードで巻いているメタルジグに喰いついてくることも有ります。
また、ヒラメは、砂浜だけの場所よりも、根回りや障害物等の周辺の砂浜で釣れることが多いです。海底が岩場の場所で釣れることも有ります。
一方、マゴチの場合は、底からあまり中層付近まで餌を追いかけることは、少ないみたいなので、マゴチ狙いでなら、ルアーを余り底から浮かせない方がいいと思います。
釣り方は、ヒラメやマゴチが居そうな砂浜などで、広い範囲を探れるように遠投して、ルアーを引いてきます。この時に、海底を意識して、メタルジグやワームなどで狙っている時は、ルーアーが浮き過ぎないように、途中で、リールを巻くのを止めて、底を取り直してから、再び巻き始めます。ミノープラグの場合は、水深によっては、ルアーが海底を引きづってしまう場合や、海底付近まで潜らずに中層付近までしか届かない場合が有るので、水深に応じたルアーを選択しましょう。
砂浜の中でも特に狙いどころは、水深が浅い場所から急に深くなっている駆け上がりの部分や、沖から入って来た波が出ていく離岸流が発生している箇所です。
狙い易い時間帯は、朝・夕のマズメ時や夜間・潮が動き始めた時などですが、日中でも十分に狙えると思います。
広い範囲に魚が散らばっているので、数投してあたりが無ければ、横に少し移動して行き、出来るだけ広い範囲を探った方が釣果が望めると思います。
釣り上げたアジやキスを生きたまま餌にした泳がせ釣りは、ヒラメやマゴチ狙いの人気の釣り方です。
夏から秋に掛けてのアジやキスがよく釣れる時期になると、アジやキスなどを餌にしているヒラメやマゴチも餌を食べに、アジやキスが居る場所にやって来ています。そんなヒラメやマゴチをいつも食べている餌で狙うので、違和感なく喰いついてくれると思います
。キスやアジが釣れる場所にはヒラメやマゴチが居ると思っていいと思います。
釣り方は、釣り上げたアジやキスを背掛けや鼻掛けにして、ぶっこんだり、ウキを付けて流したりするだけです。
魚が喰いついても早合わせは禁物で、喰いついた餌をしっかりと喰わせてから合わせを入れないとすっぽ抜けて針掛かりしません。
泳がせ釣りは、どちらかというと、砂浜よりも漁港や堤防・岩場からの釣りに向いていると思います。泳がせ釣りの場合、場所移動は大変なので、1箇所で待つ釣りになると思います。
以前はヒラメ専用のロッドは余りなく、ヒラメを狙う多くの方が、シーバス用のロッドを流用していました。しかし、現在では、各社から多くのヒラメ専用のロッドが販売されています。
では、シーバス用のロッドとヒラメ用の六の違いはどういったところなんでしょうか?
ヒラメをルアーで狙う場合、どうしてもサーフから釣ることが多くなります。すると、遠投する必要が出てくるので、シーバスロッドに比べると、ロッドの長さが長くなります。10~11フィートが標準的なヒラメロッドの長さになります。
そして、長いだけではなく、軽量化されています。
ヒラメとシーバスとでは、餌となる小魚などを食べる時の捕食の仕方に違いが有ります。大きな口で小魚を吸い込むように捕食するシーバスの場合には、合わせを入れた時に弾かれてしまう危険性が低いので、しっかりと合わせが効くように、硬めに設定してあります。
それに対して、ヒラメは鋭い歯が付いた硬い口で、小魚を嚙みついて一気に捕食します。硬めのロッドだと合わせを入れた時にフッキングせずに弾かれることが多くなってしまいます。それほど多くないヒラメのアタリを確実にものにするには、ヒラメ専用のロッドが欠かせません。
まずは、10フィート程度で柔らかめのロッドで、ルアーウェイトがMAXで40g前後のロッドがお勧めです。ショアジギングほど重たいメタルジグを使用することは有りませんので、このクラスで充分です。
リールは、シーバスなどで使用しているものを流用しても問題ないと思います。
3000番から4000番程度の大きさリールで、遠投することが多くなるので、ハイギアのものがお勧めになります。
ラインは、遠投するので、PEラインの1号前後で、ラインの先端にリーダーを結束します。ラーダーは、ナイロンでもフロロカーボン系でも好みでかまわないと思います。沈み根などの障害物が有る場合は、フロロカーボン系の方が安心して釣りが出来ると思います。
ヒラメはシーバスなどのソルトウォーター用のルアーの使用で大丈夫です。
使用するのは、ミノーやバイブレーションなどのプラグ類とメタルジグやメタルブレードなどの金属製のルアーとジグヘッド+ワームの組み合わせになります。
ヒラメは海底でじっとしているというイメージが有りますが、餌となるベイトフィッシュが居れば水面近くまで捕食しにやって来ます。ヒラメは、泳ぎも以外と早く、青物狙いで早巻きしているメタルジグに喰いついて来たことも有るので、ヒラメ狙いの場合は、それほど海底近くにこだわる必要はないので、フローティングミノーでも充分ヒラメを狙えます。ただ、広い範囲を探る必要が有るので、遠投性能に優れたものでなければ使い物になりません。バイブレーション系のプラグも遠投出来て、底付近を狙うことが出来るので、お勧めです。キス釣りをしていると20cm近い大きさのキスに、ヒラメやマゴチが喰いついてくることが有るので、遠投が必要な場合には、大きめのミノーを使用してもいいと思います。
遠投が必要な場合は、メタルジグやメタルブレードを使用するといいです。
20~30g前後の重さのメタルジグ等が使いやすいと思います。
底どりした後に、少し早めにただ巻きしたり、ロッドをあおって海底からメタルジグを浮かせてからフォールをさせて、これを繰り返し行って底を叩いて行ったりします。
ヒラメの活性が低い時や、海底中心にスローに狙いたい時は、ジグ+ワームで狙うといいと思います。ヒラメはワームへの反応がいい魚です。余り遠投は出来ませんが、海底中心に狙う時は、メインルアーになります。
ヒラメやマゴチを、小アジなどの生き餌で釣る場合には、青物を狙うほどヘビーなタックルは必要ないと思います。
磯竿なら2号前後、投げ竿を使っている方も多くいらっしゃいます。また、普段からルアーをしている方なら、シーバスタックルを使用してもいいと思います。
リールも2500番以上の大きさで有れば竿とのバランスの取れたものを選べばいいと思います。
ウキを付けて仕掛けを流して釣るやり方と、胴付き仕掛けやエレベーター仕掛けを投げ込んで、仕掛けを底に沈めて釣る釣り方が有ります。
広い範囲を探りたい時は、ウキを付けて流し、キスやハゼなどの餌で、じっくりとヒラメやマゴチが回遊して来るのを待つ場合は、投げ込んで釣るといいと思います。
シンプルな仕掛けなので、簡単に自作出来ますが、市販の仕掛けを購入して使用し、それを参考にして仕掛けを作って行けば、間違いないと思います。
青物が回遊している場合には、タックルをヘビーなタックルに替え、仕掛けを太くします。
餌は、小アジやイワシ・カマス・キス・ハゼなどを現地調達します。
小アジやハゼは、ブクブク(酸素供給ポンプ)を使えば生きていますが、キスやカマスやイワシはそれほど長くは生きていないので、その都度、調達しながら釣った方がいいと思います。
山口県下関市 吉母漁港から出船する「遊漁船 松福丸」での「泳がせ釣り・飲ませ釣り」の様子です。
小アジなどを餌にした、「泳がせ釣り」・「飲ませ釣り」でヒラメやアコウやヒラマサなどの青物が狙えます!