晩秋はティップラン入門に最適な時期です!
ショア(陸から)から釣る「エギング」と違って、オフショア(船の上から)から釣る、「ティップラン」では、多くのアオリイカと出会えるチャンスが有ります。
特に、晩秋になり水温の低下と共に、成長したアオリイカは沖の深場へと移動して行きます。
深場に移動して行った良型のアオリイカはショア(陸から)から船からの方が狙い易くなります。
沖の深場に移動した良型のアオリイカを狙う「ティップラン」を始めてみたい方に最適な季節の晩秋から始める「ティップラン」について紹介していきます!
ティップランとは・・・
船上で行う「ティップラン」では、おかっぱりで行う「エギング」と違い、餌木をキャストすることは無く、海中へ真下に落としてアオリイカを狙います。
「ティップラン」専用の繊細な穂先を持つロッドで、穂先に出る小さなアタリを取って、アオリイカをフッキングさせて釣ります。
船は、アオリイカが居つきそうな瀬や岩礁帯などのポイントを流しているので、常に新しいポイントへ移動しています。
また、沖にはポイントとなる場所が多く存在しているので、おかっぱりから狙う「エギング」ほどは、アオリイカもスレていません。
なので、良型のアオリイカと出会えるチャンスが多くなります。
ボートエギングとの違いは・・・
ボートエギングでは、アオリイカが居ついているポイントやアオリイカの回遊コースなどに、船をアンカーで停船させて(遊漁船によっては、船を流し場合が有ります)、おかっぱりから行う「エギング」と同様に、餌木をキャストして狙います。
釣り方も、おかっぱりからの「エギング」と同様にキャストした後、餌木をフォールさせてアオリイカを誘います。
なので、使用するタックルは、おかっぱりで使用しているタックルを、そのまま使うことが出来ます。
また、狙うポイントが、「ティップラン」に比べると浅いポイントを狙うことが多いです。
10月後半から11月前半頃が入門に最適な季節です!
アオリイカの成長の様子
アオリイカは、春に産卵します。
産卵後に生まれた小さなアオリイカは、他の魚などから襲われないように身を隠す場所が多い浅場や湾内・漁港内などで成長していきます。
その後、成長と共に遊泳力も付いてくるので、他の魚から襲われても逃げることが出来るので、餌の多い瀬や岩礁帯などに移動し、積極的に餌を捕食し成長していきます。
この頃が、秋のエギングシーズン頃になります。
地域差は有りますが、10月後半から11月前半頃には、海中の水温が低下し始めます。
浅場は外気温の影響を受けて早く水温が低下し始めるので、水温の低下していない(水温の安定している)深場へアオリイカは移動して行きます。
この時期には、早生まれで成長している個体は1,000g前後まで成長しています。
沖に出ていく遊泳力が有る成長したアオリイカは、沖の深場へ移動しているので、「ティップラン」で狙い易くなります。
春よりも狙い易い晩秋のティップラン
春のアオリイカは「産卵」を意識しているので、どうしてアオリイカが神経質になっていることが多くなります。
しかし、晩秋のアオリイカは、まだ成長期なので、積極的に餌を捕食し、色々な物に興味を示す時期です。
なので、餌木に対しても春ほどは神経質にならずに興味を持ってくれます。
ティップランの釣り場は・・・
近年、釣り人口が増えたせいか、人気の釣り場は、釣り場の確保が容易ではなくなってる釣り場も有ります。
エギングは人気が有る釣りなので、有名ポイントなどには多くのエギンガーが押し寄せてくるので、中々、釣り場を確保できない時も有ります。
ティップランでは、船長がその時期に釣れているポイントに連れて行ってくれるので、釣り場の確保は確実です。
ポイントとなる釣り場は・・・
基本的に船長が釣れるポイントに連れて行ってくれますが、どのような場所で釣るのか、覚えておけば実際の釣りに役立ちます。
ティップランでは、水深10m程度の浅場から、深い所では40~50m程度の深さの釣り場を狙います。
海底の瀬や岩礁帯の海底
変化の少ない砂地の海底には、アオリイカの餌となる小魚(ベイトフィッシュ)が少なく、アオリイカが身を隠す場所もないので、アオリイカは好みません。
海底の瀬や岩礁帯には、大きな起伏が有る場合も有るので、船から海底までの水深は、刻々と変化しています。
餌木が着底したサイン見逃さないようにしないと、根掛かりが多発したり、アオリイカが遊泳している棚から餌木が外れていたりします。
釣れる範囲が、瀬や岩礁帯周辺に限られるの場合が多いので、船長から合図が有ったらすぐに餌木を投入し、ポイントの上を船が通過しているうちに、餌木を確実にポイントへ落としましょう。
海底の人工漁礁
人工漁礁も瀬や岩礁帯と同様に、小魚が集まりやすく、身を隠す場所も有るので、アオリイカの魚影も濃くなります。
人工漁礁には、コンクリートなどで出来た平たいもの形の物や沈船(古くなった船を海底に沈めた物)・鉄骨で作られた背が高いもの(20~30m以上の高さの物も有ります)など色々な種類が有ります。
鉄骨で作られた背が高い漁礁は、根掛かりの危険性が高くなるので、船長の指示に従って釣りをしないとトラブルが多発することになります。
海底の駆け上がり・岬の先端付近
海底に有る「駆け上がり」は、潮の流れが複雑になる為、アオリイカの餌となる小魚が多く生息しています。
身を隠す場所も有り、アオリイカが回遊する魚道(魚の通り道)になっていることも有り、アオリイカ狙いの好ポイントになっています。
岬の先端付近は駆け上がりになっている場所が多いので、船長からの指示がなくても、周囲に駆け上がりが有ることを想定しながら釣りをするといいですよ。
岬の先端も魚が通過する魚道になっていることが多い場所です。
潮の流れ具合によって(船が駈上がりに向かって居る場合)は、段々と、水深が浅くなるので、餌木の着底後、すぐに、リールを巻きあげないと根掛かりが多発しています。
水深の変化が激しい場所も多いので、餌木の着底のサインは見逃さないようにしてください。
遊漁船の情報収集と予約
釣行計画を立てる場合に、ティップランをしている遊漁船の中から利用する遊漁船を選択することになりますが、春イカシーズンしかティップランでの出船をしていない遊漁船も有ります。
また、オフショアジギングなどに比べると、まだまだ、ティップランでの出船が可能な遊漁船は多く有りません。
ボートエギングは可能だが、ティップランでの出船はしていない遊漁船も有ります。
そこで、情報を収集していく必要が有ります。
情報の収集手段
情報の収集手段として
①インターネット上のホームページ
現在では、多くの遊漁船が自船のホームページを持っているので、ホームページから、検索していくことが出来ます。
また、釣りのサイトや遊漁船情報を集めたサイトも有るので、こういったサイトから、検索して行くことも出来ます。
ホームページには、常に更新されているサイトと、全くと言っていい程、更新されていないサイトが有ります。
常に最新の情報(釣果)などの情報が更新されていて、釣れている時の情報だけでなく、釣れていない時の情報も掲載されているサイトの方が信用性が高くなります。
また、使用するタックルや釣行する海域などもきちんと紹介して有るサイトの方が、釣行する際の参考になり、こういったサイト運営をしている遊漁船なら、信頼出来ると思います。
②釣り新聞や雑誌など
釣り新聞や雑誌などから、遊漁船の情報を得ることも出来ます。
新聞や雑誌の出版元が、ある程度の確認を行っているので、信頼性は高いと思いますが、釣果については、1ヶ月遅れくらいのタイムラグが有るので、最新の情報とは言えません。
また、好釣果の遊漁船には、新聞や雑誌を見た釣り人からの予約が殺到するケースも有り、予約が取りずらい場合も有ります。
③テレビなどの釣り番組
テレビの釣り番組も1週間の間に数本放送されていますが、撮影から編集までの作業に時間が掛かってしまうので、2~3か月程度のタイムラグが発生してしまうので、最新の情報とは言えません。
また、新聞や雑誌などと同様に、好釣果の遊漁船には、釣り番組を見た釣り人からの予約が殺到するケースも有り、予約が取りずらい場合も有ります。
④釣り仲間からの情報
実際に、釣り仲間から乗船したことが有る遊漁船の情報を得ることも出来ます。
実際に乗船しているので、その時の釣果やタックル・海域などの生の声を聴くことが可能です。
遊漁船によっては季節が変わると、対象魚や海域・タックルなどが変わるケースも有るので、他の情報と併せて活用すれば信頼性が増します。
⑤遊漁船の船長や船宿に聞く
遊漁船の船長や船宿に、直接、電話やメールなどで問い合わせることも可能です。
親切に対応してくれる船長も居ますが、同業の遊漁船から釣り客を装った問い合わせ等も有るので、余り、対応してくれない船長も居ます。
予約前に確認しておくこと
乗合船とチャーター船
遊漁船には、乗合船とチャーター船が有ります。
乗合船とは
一定の人数まで、誰でも乗船できるのが乗合船で、バスや電車のように色々な方が乗船してきます。
1人からでも乗船出来るので、気軽に申し込みが出来るのが魅力です。
料金もチャーター船に比べると、お手頃な料金設定になっていることが多いです。
しかし、見知らぬ釣り人と一緒に釣りをすることになるので、釣りにくかったり、神経を使ってしまう場合も有ります。
チャーター船とは
1日、1隻、借り上げるので、気の合った仲間と釣りが出来るので、見知らぬ釣り人と一緒に釣りをすることになる乗合船に比べるとストレスが無く、釣りに集中できます。
また、遊漁船によっては、こちらの希望する釣り方や海域で釣りをすることも出来ます。
しかし、ある程度の人数を集めなくてならないので、人数確保に苦労したり、料金が1日1隻〇〇〇〇円といった設定になっているケースがほとんどで、人数が少ないと1人当たりの料金が割高になってしまうことも有ります。
料金
乗合船の場合は、1人当たりの金額
チャーター船の場合は、1日1隻当たりの金額
季節や対象魚・海域によって、同じ遊漁船でも料金が違う場合が有ります。
海域や対象魚・タックル等
希望している対処魚なのか
自分の持っているタックルで対応できるのか、海域や水深などを確認
集合時間と集合場所・駐車場
集合時間と集合場所を確認し、駐車場が有るのか確認します。
駐車場が有料の場合や、近くに駐車場が無い場合も有ります。
予約と予約後
乗船してみたい遊漁船が見つかったら、予約を入れます。
予約は電話やメールで受け付けています。
遊漁船の船長は、朝が早い場合が多いので、夜遅くの電話は止めた方がいいですよ。
メールは、通信事情等で届いていない場合も有るので、連絡がない場合は改めて、メールか電話で再確認を取りましょう。
キャンセルする場合は直前だとキャンセル料が発生する場合も有ります。
キャンセルする場合は早めの連絡が必要です。
キャンセルが多いと、後々、予約が受け付けてもらえなくなる場合も有ります。
出船日の前日夕方頃に、天候・海況等を考慮して、出船の判断をします。
お客様側から連絡を入れる遊漁船と船長から連絡が入る遊漁船が有ります。
どちらから、連絡を入れるのか、確認しておいて下さい。
遊漁船は、乗船名簿の作成が義務付けられていますので、乗船時に乗船名簿に氏名・住所・連絡先等必要事項を記入してください。
料金は乗船時に支払う遊漁船と帰港後に支払う遊漁船が有ります。
乗船時に気を付ける事は・・・
救命胴衣
現在は、認定された救命胴衣の着用が義務付けられているので、救命胴衣が必要になります。
持っていない方は、レンタル可能な場合も有るので、事前にご確認下さい
スパイクシューズやスリッパ
磯では滑りにくい「スパイクシューズ」も船上では滑りやすくなり、船のデッキを傷つけてしまいます。
デッキの上は、濡れて滑りやすくなっていることも多いので、スリッパやサンダルは避けた方がいいです。
飲酒やタバコ
飲酒は海難事故につながる可能性が有るので、禁止されている場合が有ります。
タバコも燃料等への引火の危険性やタバコの煙で船酔いする方が居るので、禁止されている場合が有ります。
事前に確認しましょう。
船酔い対策は・・・
船酔いは体質によるところが多く、必ず酔わないというような「特効薬」と呼べるものは有りませんが、酔いにくくする方法は有ります。
1番は、充分な睡眠をとることです。
そして、疲労が溜まっていると船酔いしやすくなります。
前日に、深酒や食べ過ぎると、船酔いしやすくなるので、前日はお酒を控えて、消化の良い食べ物を腹8分目程度にしておくといいです。
当日は、早めに現地に到着し、少し体を動かして、乗船30分前位に酔い止めの薬を飲んでおくといいです。
船酔いした時に、耳たぶが硬くなることは、科学的にも確認されていることなので、乗船前や気分が悪くなる前に、耳たぶをもんでおくと船酔いしにくくなります。(個人差が有ります)
船酔いして戻すことを心配して朝食を抜く人も居ますが、かえって逆効果になる場合も有るので、消化の良い食べ物を軽く食べたほうがいいです。
船の中間付近は、比較的、揺れが少ない場所なので、船酔いが心配な人は釣り座を、船の真ん中付近にするといいです。
酔い止め薬の他に、酔い止めバンド等も有るので、試してみると、効果が有る人も居ますよ。
晩秋のティップランのタックル
最低限必要なタックルは、ロッドとリール・餌木・ライン・リーダーなど
既に、エギングを始めている方は、餌木のティップラン用のシンカーを購入すれば、餌木やリールはお気に入りにタックルをそのまま使うことが出来るので、ティップラン用ロッドを購入るだけで始めることが可能です。
その他に必要な物は、偏光グラス・クーラーなどです。
ロッドはティップラン専用
リッドはティップ(穂先)が柔らかく、アタリが見やすいように、黄色やオレンジなどで着色されている「ティップラン専用」のロッドを使用します。
エギング用のロッドでは、穂先にアタリが出ることがほとんど無いので、「ティップラン」ではアタリを取ることが出来ません。
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使用する水深に合わせて、45g~100g程度の強さのロッドが有ります。
晩秋で、水深30m程度の深さの釣り場なら45g程度の餌木が使用できるロッドが使いやすいです。
リールは・・・
リールはシマノなら3000番の大きさを
ダイワなら2500番の大きさが、エギング向けのサイズになります。
エギング専用のリールも有るので、本格的に始めるのなら、専用リールがお勧めです!
専用リールには、ハイギアとノーマルギアが有り、ハンドルも、シングルハンドルとダブルハンドルが有るので、好みで選んでくださいね!
エギングで使用するリールと同じもので構いません。
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ラインは・・・
ラインは、PEの0.6~0.8号が標準的な太さです。
150~200m程度の長さが有ればいいです。
ラインは、太いほど強く切れにくくなりますが、抵抗が大きくなり、風や波で流されやすくなったりするので、余り太いラインでは、餌木の着底のサインが分かりずらくなります。
エギング専用のラインも有るので、少し高価になりますが、ラインコントロールもし易くなりますよ。
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リーダーは・・・
リーダーは、フロロカーボンの2~2.5号程度の太さが晩秋のシーズンに最適の太さになります。
エギング専用のリーダーが販売されているので、この中から選べば問題ないでしょう。
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スナップ
リーダーの先端に、スナップを結んでおけば、餌木の交換もスムーズになります。
ティップランの場合、餌木のカラーで釣果に差が付くことが有るので、餌木の交換を繁盛に行うので、スナップは必需品です。
ティップラン用の餌木や、後付けのシンカーを付けると、通常のスナップでは、餌木の穴にスナップが通しにくい場合が有ります。
スナップの先端が真っすぐになっている、「ティップラン用」のスナップを使うと使いやすくなります。
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餌木はカラー変えて数本
晩秋のティップランでは、3~3.5号のティップラン用の餌木を使用します。
重さは3号で2.3~30g程度
3.5号で30~40g程度
の標準で使いやすいです。
同じモデルで色々なカラーを揃えます。
餌木のカラーによって釣果に差が付くことも有るので、多くのカラーが必要になります。
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シンカー
既に持っているエギング用の餌木を使用する場合には、餌木の先端に付けるシンカーを使用します。
メーカーが違うと装着できない場合が有るので、持っている餌木と同じメーカーの物を購入するのが無難です。
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ティップラン用の餌木でも水深が深い場合や流れが速く、底どりが難しい場合は、後付けのシンカーを装着して対応するので、いくつか重さの違うものを用意しておくといいです。
偏光グラス
ティップ(穂先)の変化でアタリを取る釣りなので、逆光や海面からの反射でティップ(穂先)が見づらい場合は、サングラスが有ると見やすくなります。
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クーラー
釣り上げたアオリイカを鮮度よく持ち帰るには、クーラーが必要になります。
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晩秋のティップランの釣り方
基本的な釣り方
①船がポイントに到着したら、船長の合図に合わせて、餌木を海底に沈めていきます。
最初に海底に到達した餌木にアオリイカが反応することも多いので、遅れないようにしましょう。
②餌木が着底したら、ロッドを軽くシャクリながらリールを巻き、餌木にアクションを付けてアオリイカにアピールします。
シャクル回数は水深に応じて3~10回程度で、水深が深いほど多めにしゃくります。
状況に応じて、シャクル回数を変えてみます。
「シャクリ」は、エギングのように大きくシャクル必要は無く、小さな「シャクリ」をします。
③シャクリ上げたら、リールは巻かず、ロッドを止めてアタリを待ちます。
ロッドを止めた瞬間にアタリが出ることが多いので、集中します。
ロッドをリールを止めた瞬間に止めないと、アタリが中々取れません。
止めた瞬間にアタリが無ければ、そのまま、ロッドを動かさずに5~10秒程度アタリを待ちます。
ロッドを動かしてしまうと、餌木に動きが伝わってしまい、アオリイカが違和感を感じてしまいます。
この時に餌木は、船が流れているので、水平に移動しながらアオリイカを誘っています。
④アタリが無ければ、再び、餌木を海中に沈めて、①~③を繰り返します。
エギングのようにフォールでアタリを取る釣り方では有りませんが、活性の高い時には、フォールでアオリイカが乗って来ることが有るので、フォール中もラインの変化を見逃さないようにします。
船が流されて行き、ラインが斜めになってしまい「着底のサイン」が分かりにくくなったて来た場合は、一旦、餌木を回収してから、海中に沈めていきます。
着底のサインは・・・
ティップランでは、おかっぱりからのエギングと違い船が流れているので、餌木が着底した後も、「着底のサイン」を見逃してしまうと、ラインはいつまでも出続けてしまいます。
餌木が着底したら、「一瞬、PEラインに糸ふけが出る」のでこの瞬間を見逃さないようにしましょう。
餌木の重さは、水深+10g程度を基準とし、風や潮流の強さに応じて調節していきます。
基本的には、餌木のフォールでアタリを取る釣りではないので、「着底のサイン」が分かりずらい場合には、餌木を重たくするか、後付けのシンカーなどを装着してやれば、「着底のサイン」が分かりやすくなります。
また、PEラインが太すぎる場合も、「着底のサイン」が分かりにくくなります。
アタリの種類は3つ
アタリはトッドのティップ(穂先)を見て把握します。
餌木を海底まで沈めたら、ロッドを海面に向けて45度程度の角度を付けて、ティップ(穂先)が少し曲がった状態にしてアタリを待ちます。
①曲がっていたティップが上方向に戻る。
海底から中層に向かってシャクリ上げていた餌木を追いかけてきたアオリイカが下から、餌木に触った時に出やすいアタリです。
②曲がっていたティップが海中に向かって入る。
活性が高い時や近くに他のアオリイカが居る時などに出やすいアタリです。
③曲がっていたティップが小刻みに震える。
アオリイカがホバリングしながら、餌木に触っている時に出やすいアタリです。
いずれもアタリもわずかなティップの変化なので、ティップの動きに違和感を感じたらすぐに合わせを入れましょう。
波やうねりが有る時は、ティップが動いてアタリが分かりずらいですが、波やうねりの来るリズムを違うタイミングでティップに変化が有れば、合わせを入れます。
合わせが分かりずらい時は、「おかしいな?」と感じたら、間違っていてもいいので、合わせを入れていけば、アタリが分かるようになります。
べた凪よりも、多少風が有る日が好釣果が期待出来ます!
ティップランは、風や潮流で船をポイントの上を流しながら釣る釣り方です。
釣り人にとっては釣りやすい「無風のべた凪」ですが、ティップランには余り良いコンディションとは言えません・・・
風が無くて、船が移動しない場合は、船から軽く投げて広い範囲を探る方法とロッドを止めてアタリを待つときに、ロッドを水平方向(横に)に動かして餌木をアオリイカにアピールする方法が有ります。
覚えておきたい船の4つの流し方
オフショア(海上)からの釣りは、ショア(陸上)からの釣りと異なり、船は流されて動いています。
操船するのは船長ですが、船の流し方が分かっていると、実際の釣りに役立つます。
船の流し方は・・・
①どてら流し
船を風や潮流に任せて事前に流していく方法で、風や潮流の強さにもよりますが、短時間に広い範囲をさうることが可能になります。
ティップランでもよく使われる流し方で、オフショアジギングやタイラバなどでもよく使われます。
ティップランやタイラバなどの釣り方では、船が流れていく方向の反対側に、釣り人が並んで釣ります。
風任せで、船は次から次へと新しいポイントに入って行くので、常に新しいポイントでアオリイカを狙うことが出来ます。
②スパンカー(潮帆)を使用して流す
遊漁船や漁船の後方に、3角形の帆が立てて、船の船首を風上に向けて(船を立てて)流す釣り方です。
どてら流しに比べると、船が流されにくいので、潮流が早い釣り場や瀬や岩礁帯などのポイントが狭い場所で有効な流し方です。
オフショアキャスティングゲームやジギングでもよく使われる流し方ですが、船が余り移動しないので、ティップランでは余り使われる流し方では有りませんが、風が強くて、船が流される速度が速い場合には、有効な流し方です。
ポイントに到着して、船長が、スパンカーを張るので、分かると思います。
どてら流しと違って、船の両サイドで釣りが可能です。
③シーアンカー(パラシュート)を使用して流す
船の船首からシーアンカー(海中に入れるパラシュート)を入れて(後方から入れる船も有ります)船をゆっくりと流す方法です。
風が強い日に有効な方法ですが、ティップランでは、余り、使用されることは有りません。
④掛かり釣り
アンカー(錨)を入れて、船が流れないようにして釣り方で、イサキやアジなどの撒き餌を使った釣りやタイのウキ流し釣りやイカメタルなどの夜焚き釣りで使用されることの多い方法ですが、ティップランでは使われることは有りません。
ボートエギングの場合は、アオリイカの居つき場や回遊コースにアンカーを入れて、掛かり釣りをすることは多いです。
アオリイカ以外に釣れるイカ
コウイカ・モンゴウイカ
岩礁帯を好むアオリイカと違い、コウイカやモンゴウイカは砂地の海底を好んでいます。
小さな瀬や岩礁帯が砂地に点在しているポイントでは、船が砂地を通過した際にコウイカやモンゴウイカが釣れることが有ります。
ケンサキイカ
春から秋にかけて、沿岸に回遊して来るので、ケンサキイカもティップランで釣れることが有ります!
食味がいいので、喜ばれるゲストです!
ヤリイカ
地域差は有りますますが、年末頃から産卵の為に沿岸に接岸してきます。
遊漁船が、冬期の間もティップランで出船していれば、釣れることが有ります!
ケンサキイカ同様に食味がいいので、喜ばれるゲストです!
食べて美味しいアオリイカ
最後に・・・
水温の低下と共に、段々とアオリイカの姿を見ることが難しくなってきますが、「ティップラン」では、この頃から、本格的なシーズンに入ります。
この晩秋に、「ティップラン」を体験してみましょう。
アオリイカと出会える機会の多い晩秋に「ティップラン」をマスターしておけば、「春の大型アオリイカ狙いのティップラン」にもチャレンジ出来ますよ!
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