秋はオフショアジギング入門に最適な季節です!
ショア(陸から)から釣る「ショアジギング」と違って、オフショア(船の上から)から釣る、「オフショアジギング」では、ほぼ、1年中、色々な対象魚を狙うことが出来ます。
特に、秋は、魚のサイズは小さくなりますが、ネリゴ(小型カンパチ)やサゴシ(小型サワラ)・ヒラゴ(小型ヒラマサ)・ヤズ(小型のブリ・地方により呼び名は異なります)などのジギングで狙うことが出来る魚が、大きな群れで接岸して来るので、魚と出会えるチャンスが、他の季節に比べて多くなります。
もちろん、小型の青物だけでなく、大型の青物と出会えるチャンスも有ります!
そんな、ショアジギングを始めてみたい方に最適な季節の秋から始める「オフショアジギング」について紹介していきます!
オフショアジギングとは・・・
陸上(ショア)から、メタルジグなどのルアーをキャストして釣るのが「ショアジギング」です!
海上(オフショア)から、メタルジグなどのルアーを、船から海中に沈めて釣るのが「オフショアジギング」です!
「オフショアジギング」の場合、ルアーを投げる必要が無く、船から海中に沈めて、ルアーにアクションを付けながらリールで巻き取るだけなので、キャストが苦手な方や初心者の方でも、とっつきやすいと思います。
9月~10月が入門に最適な時期です!
地域差は有りますが、8月中旬から後半頃から、ネリゴ(小型カンパチ)の姿が見られるようになり、少し遅れるようにして、ヤズやヒラゴ・サゴシなどの姿が見られるようになってきます。
サイズは小さめですが、多くな群れで回遊して来ることが多く、成長期にあたり餌をよく捕食するので、ルアーにもよく反応するので、初心者でも釣り易い時期になります。
この時期は、ベイトフィッシュ(餌となる小魚)も大きな群れで岸近くを回遊して来るので、小型の青物だけでなく、大型の青物、小魚を餌としている「ヒラメ」や「マゴチ」・「アコウ(キジハタ)」などの多くの種類の魚と出会えるチャンスが有ります。
気候的にも、暑かった夏が終わり過ごしやすくなり、海も冬の季節に比べると、穏やかで船酔いが心配な方でも乗船しやすくなります。
秋のオフショアジギングの対象魚
オフショアジギングで狙うことが出来る魚を紹介していきます。
回遊時期やサイズ・回遊する対象魚等は、地域や釣り場海域・遊漁船によって異なる場合が有ります。
予約前や予約時に、乗船する遊漁船の船長にご確認下さい。
ネリゴ(小型カンパチ)
8月中旬~後半にかけて、回遊して来る秋のオフショアジギングの人気対象魚です。
10月後半頃には、姿を見かけなくなるため、狙える時期はな長く有りません・・・
ショアからは、回遊待ちの釣りになりますが、オフショアでは、狙えるポイントへ船でラン&ガンしていくので、出会えるチャンスは多くなります。
大きな群れに当たれば、数釣りも可能です!
数釣りと共に60㎝超えの2~3kg程度に成長した魚体と出会えるチャンスも有ります。
サゴシ(小型サワラ)
秋になると、30~40cm程度の小型の魚体が、表層~中層を回遊しながら、小魚を捕食しています。
ナブラが立つことも多く、ナブラをキャスティングで狙うことも出来ます。
鋭い歯を持っているので、リーダーを切られてしまったり、PEラインが高切れしてしまうことも有ります。
秋は小型中心の数釣りになることが多いですが、100m前後の大型に出会えるチャンスが有ります。
ヒラゴ(小型ヒラマサ)
30~50㎝程度の小型は多い海域・釣り場も有れば、10kg超えの大型が狙える海域・釣り場も有ります。
釣り場や遊漁船によって、狙えるサイズが違うので、事前に確認した方がいいです。
強烈な引きで釣り人を魅了する、オフショアジギングの人気対象魚です!
ヤズ(小型ブリ)
秋のシーズンには、ショアからでも30~50㎝程度のヤズが釣れることが多いが、オフショアも同様に、ヤズと出会えるチャンスは多いです!
大きな群れで回遊していることが多く群れに当たれば数釣りが可能です。
メタルジグによく反応するので、初心者でもヒットさせやすい魚です。
アコウ(キジハタ)ハタ類など
岩礁帯の海底や漁礁などでは、アコウなどのハタ類やカサゴなどのロックフィッシュがヒットします!
ショアからでは、狙える範囲が限定されますが、オフショアでは、数釣りやサイズアップした魚体もヒットします。
海底近くの岩礁帯などに生息しているので、メタルジグの着底直後などにヒットすることが多い。
海底付近でゆっくりとした誘いをすると、ヒットする確率が高くなります。
アコウの他に、マハタ・クエ(アラ・モロコ)・海水温上昇の影響かオオモンハタ・アカハタなども釣れることが有ります。
ヒラメ・マゴチ
ヒラメやマゴチは岩礁帯や漁礁などの周辺の砂地に生息していることが多く、オフショアジギングでもヒットします。
専門に狙って釣るのは難しいですが、オフショアジギングでの嬉しい外道です!
マダイ
オフショアジギングでは、マダイがヒットすることも有ります。
大きなサイズのマダイが掛かることが多いです!
近年は、「タイジグ」などマダイを専門狙うメタルジグも登場しています。
シーバス(スズキ)
シーバスは青物狙いの「早いアクション」よりも「ゆっくり目のただ巻き」などでヒットすることが多い。
オフショアジギングの釣り場は・・・
近年、釣り人口が増えたせいか、人気の釣り場は、釣り場の確保が容易ではなくなってる釣り場も有ります。
秋は、ショアジギングだけでなく、餌釣り(泳がせ釣りや遠投かごなどの釣り方)で青物を狙う釣り人も多く、中々、釣り場を確保できない時も有ります。
オフショアジギングでは、船長がその時期に釣れているポイントに連れて行ってくれるので、釣り場の確保は確実です。
ポイントとなる釣り場は・・・
基本的に船長が釣れるポイントに連れて行ってくれますが、どのような場所で釣るのか、覚えておけば実際の釣りに役立ちます。
海底の瀬や岩礁帯の海底
変化の少ない砂地の海底には、青物なのフィッシュイーターの餌となる小魚(ベイトフィッシュ)が少ないので、青物の回遊は見込めません。
海底の瀬や岩礁帯には、小魚が集まりやすく、それを捕食して来る青物などの回遊も多くなります。
釣れる範囲が、瀬や岩礁帯周辺に限られるの場合が多いので、船長から合図が有ったらすぐにメタルジグを投入し、ポイントの上を船が通過しているうちに、メタルジグを確実にポイントへ落としましょう。
海底の人工漁礁
人工漁礁も瀬や岩礁帯と同様に、小魚が集まりやすく、青物の回遊も多くなります。
人工漁礁には、コンクリートなどで出来た平たいもの形の物や沈船(古くなった船を海底に沈めた物)・鉄骨で作られた背が高いもの(20~30m以上の高さの物も有ります)など色々な種類が有ります。
鉄骨で作られた背が高い漁礁は、根掛かりの危険性やヒットした後に漁礁に逃げ込まれてラインブレイクすることが有るので、船長の指示に従って釣りをしないとトラブルが多発することになります。
海底の駆け上がり・岬の先端付近
海底に有る「駆け上がり」は、潮の流れが複雑になる為、青物の餌となる小魚が多かったり、青物が回遊する魚道(魚の通り道)になっていることも有り、青物狙いの好ポイントになっています。
岬の先端付近は駆け上がりになっている場所が多いので、船長からの指示がなくても、周囲に駆け上がりが有ることを想定しながら釣りをするといいですよ。
岬の先端も魚が通過する魚道になっていることが多い場所です。
潮の流れ具合によって(船が駈上がりに向かって居る場合)は、段々と、水深が浅くなるので、メタルジグ着底後、すぐに、リールを巻きあげないと根掛かりが多発しています。
ヒットした場合も、ラインを出してしまうと、駆け上がりに向かって走られてしまうので、ラインを出せない場合や、強引なやり取りが必要な場合が有るので、船長の指示に従ったやり取りが必要になります。
遊漁船の情報収集・予約手順
釣行計画を立てる場合に、オフショアジギングをしている遊漁船の中から利用する遊漁船を選択することになりますが、オフショアジギングでも、大型のヒラマサ専門の遊漁船や水深の深いエリアでのジギングがメインの遊漁船も有り、全ての遊漁船で、手軽な小型青物中心のジギングを行っている訳では有りません。
そこで、情報を収集していく必要が有ります。
情報の収集手段
情報の収集手段として
①インターネット上のホームページ
現在では、多くの遊漁船が自船のホームページを持っているので、ホームページから、検索していくことが出来ます。
また、釣りのサイトや遊漁船情報を集めたサイトも有るので、こういったサイトから、検索して行くことも出来ます。
ホームページには、常に更新されているサイトと、全くと言っていい程、更新されていないサイトが有ります。
常に最新の情報(釣果)などの情報が更新されていて、釣れている時の情報だけでなく、釣れていない時の情報も掲載されているサイトの方が信用性が高くなります。
また、使用するタックルや釣行する海域などもきちんと紹介して有るサイトの方が、釣行する際の参考になり、こういったサイト運営をしている遊漁船なら、信頼出来ると思います。
②釣り新聞や雑誌など
釣り新聞や雑誌などから、遊漁船の情報を得ることも出来ます。
新聞や雑誌の出版元が、ある程度の確認を行っているので、信頼性は高いと思いますが、釣果については、1ヶ月遅れくらいのタイムラグが有るので、最新の情報とは言えません。
また、好釣果の遊漁船には、新聞や雑誌を見た釣り人からの予約が殺到するケースも有り、予約が取りずらい場合も有ります。
③テレビなどの釣り番組
テレビの釣り番組も1週間の間に数本放送されていますが、撮影から編集までの作業に時間が掛かってしまうので、2~3か月程度のタイムラグが発生してしまうので、最新の情報とは言えません。
また、新聞や雑誌などと同様に、好釣果の遊漁船には、釣り番組を見た釣り人からの予約が殺到するケースも有り、予約が取りずらい場合も有ります。
④釣り仲間からの情報
実際に、釣り仲間から乗船したことが有る遊漁船の情報を得ることも出来ます。
実際に乗船しているので、その時の釣果やタックル・海域などの生の声を聴くことが可能です。
遊漁船によっては季節が変わると、対象魚や海域・タックルなどが変わるケースも有るので、他の情報と併せて活用すれば信頼性が増します。
⑤遊漁船の船長や船宿に聞く
遊漁船の船長や船宿に、直接、電話やメールなどで問い合わせることも可能です。
親切に対応してくれる船長も居ますが、同業の遊漁船から釣り客を装った問い合わせ等も有るので、余り、対応してくれない船長も居ます。
予約前に確認しておくこと
乗合船とチャーター船
遊漁船には、乗合船とチャーター船が有ります。
乗合船とは
一定の人数まで、誰でも乗船できるのが乗合船で、バスや電車のように色々な方が乗船してきます。
1人からでも乗船出来るので、気軽に申し込みが出来るのが魅力です。
料金もチャーター船に比べると、お手頃な料金設定になっていることが多いです。
しかし、見知らぬ釣り人と一緒に釣りをすることになるので、釣りにくかったり、神経を使ってしまう場合も有ります。
チャーター船とは
1日、1隻、借り上げるので、気の合った仲間と釣りが出来るので、見知らぬ釣り人と一緒に釣りをすることになる乗合船に比べるとストレスが無く、釣りに集中できます。
また、遊漁船によっては、こちらの希望する釣り方や海域で釣りをすることも出来ます。
しかし、ある程度の人数を集めなくてならないので、人数確保に苦労したり、料金が1日1隻〇〇〇〇円といった設定になっているケースがほとんどで、人数が少ないと1人当たりの料金が割高になってしまうことも有ります。
料金
乗合船の場合は、1人当たりの金額
チャーター船の場合は、1日1隻当たりの金額
季節や対象魚・海域によって、同じ遊漁船でも料金が違う場合が有ります。
海域や対象魚・タックル等
希望している対処魚なのか
自分の持っているタックルで対応できるのか、海域や水深などを確認
集合時間と集合場所・駐車場
集合時間と集合場所を確認し、駐車場が有るのか確認します。
駐車場が有料の場合や、近くに駐車場が無い場合も有ります。
予約と予約後
乗船してみたい遊漁船が見つかったら、予約を入れます。
予約は電話やメールで受け付けています。
遊漁船の船長は、朝が早い場合が多いので、夜遅くの電話は止めた方がいいですよ。
メールは、通信事情等で届いていない場合も有るので、連絡がない場合は改めて、メールか電話で再確認を取りましょう。
キャンセルする場合は直前だとキャンセル料が発生する場合も有ります。
キャンセルする場合は早めの連絡が必要です。
キャンセルが多いと、後々、予約が受け付けてもらえなくなる場合も有ります。
出船日の前日夕方頃に、天候・海況等を考慮して、出船の判断をします。
お客様側から連絡を入れる遊漁船と船長から連絡が入る遊漁船が有ります。
どちらから、連絡を入れるのか、確認しておいて下さい。
遊漁船は、乗船名簿の作成が義務付けられていますので、乗船時に乗船名簿に氏名・住所・連絡先等必要事項を記入してください。
料金は乗船時に支払う遊漁船と帰港後に支払う遊漁船が有ります。
乗船時に気を付ける事は・・・
救命胴衣
現在は、認定された救命胴衣の着用が義務付けられているので、救命胴衣が必要になります。
持っていない方は、レンタル可能な場合も有るので、事前にご確認下さい
スパイクシューズやスリッパ
磯では滑りにくい「スパイクシューズ」も船上では滑りやすくなり、船のデッキを傷つけてしまいます。
デッキの上は、濡れて滑りやすくなっていることも多いので、スリッパやサンダルは避けた方がいいです。
飲酒やタバコ
飲酒は海難事故につながる可能性が有るので、禁止されている場合が有ります。
タバコも燃料等への引火の危険性やタバコの煙で船酔いする方が居るので、禁止されている場合が有ります。
事前に確認しましょう。
船酔い対策は・・・
船酔いは体質によるところが多く、必ず酔わないというような「特効薬」と呼べるものは有りませんが、酔いにくくする方法は有ります。
1番は、充分な睡眠をとることです。
そして、疲労が溜まっていると船酔いしやすくなります。
前日に、深酒や食べ過ぎると、船酔いしやすくなるので、前日はお酒を控えて、消化の良い食べ物を腹8分目程度にしておくといいです。
当日は、早めに現地に到着し、少し体を動かして、乗船30分前位に酔い止めの薬を飲んでおくといいです。
船酔いした時に、耳たぶが硬くなることは、科学的にも確認されていることなので、乗船前や気分が悪くなる前に、耳たぶをもんでおくと船酔いしにくくなります。(個人差が有ります)
船酔いして戻すことを心配して朝食を抜く人も居ますが、かえって逆効果になる場合も有るので、消化の良い食べ物を軽く食べたほうがいいです。
船の中間付近は、比較的、揺れが少ない場所なので、船酔いが心配な人は釣り座を、船の真ん中付近にするといいです。
酔い止め薬の他に、酔い止めバンド等も有るので、試してみると、効果が有る人も居ますよ。
秋のオフショアジギングのタックル
ロッド
スピニングタックルとベイトタックルの2種類のタックルが有ります。
一般論として、高速でメタルジグを動かしたい場合は「スピニングタックル」を、細かくメタルジグを動かしたい場合は「ベイトタックル」が向いていますが、個人的な好みも有ります。
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既にショアジギングをしている方は、ショアのスピニングリールを流用することも出来るので、「スピニングタックル」だと初期費用が抑えられます。
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既にタイラバをしている方は、タイラバのベイトリールを流用して「ベイトタックル」で始めることも可能です。
スピニングタックル・ベイトタックル共に、100~200g程度のメタルジグに対応したモデルであれば、秋の青物狙い以外でも幅広く使用できると思います。
リール
リールもロッドのタイプに合わせて、スピニングリールとベイトリールの種類が有ります。
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PEラインの1.5~3号が200~300程度巻けるサイズのリールなら、中型の青物を狙ったジギングなどに幅広く使用することが可能です。
ダイワなら3000番~4000番
シマノなら4000番~6000番
の大きさです。(ダイワとシマノでリールのサイズ表記が違います。)
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小型のベイトリールでも対応できますが、将来的に、他の釣り方など、幅広い使用を考えているのなら、少し、大きめの方が幅広い釣りに対応可能です。
タイラバと併用することも可能なので、タイラバをしてみた方は、併用できそうなモデルを探してみてもいいですよ。
ライン
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ラインは基本的にPEラインを使用します。
リールの大きさに合わせた、太さ(号数)と長さにします。
長さの基準としては、釣行するエリアの水深の2倍以上の長さは最低必要になります。
2倍以上の長さが有れば、ラインが高切れ(ラインが途中から切れてしまうこと)しても、まだ、水深分の長さのラインが残っているので、釣りを続けることが可能です。
もし、水深の2倍以上のラインの長さが無ければ、途中でラインが切れてしまえば、水深分のラインの長さが無くなってしまう可能性が有り、釣りを続けることが困難になってしまいます。
リーダー
PEラインの先端に、1.5~2m程度の長さのショックリーダーを接続します。
ショックリーダーで使用するのは、
ナイロン製のリーダーは、しなやかさと衝撃を吸収するクッション性が特徴で、初心者でも扱いやすい素材です。
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フロロカーボン性のリーダーは、硬く、伸びが少なく、感度がいいのが特徴で、ナイロンとは真逆な性質を持っています。
根ずれにも強いので、根回りや漁礁周辺の使用に向いています。
ただし、ラインが硬く結束しにくく、結束強度(結び目の強さ)も弱いので、扱いには慣れが必要です。
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メタルジグ
メタルイグの重さは、水深の深さ×2倍の重さを基準に選びます。
潮の流れの強さや風の強さによって船の流れる速度が変わるので、その日の状況に応じて、調整していきます。
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メタルジグの重心がリアに有るものは、沈む速度が速く、水深が深い釣り場や潮流が早い釣り場に向いています。
重心がフロント側に有るものは、リアが軽いので、テールを振りやすく、メタルジグの少ないアクションでもよく動きます。
重心がセンターに有るものは、ヒラヒラとフォールするものが多く、フォール中によくアピールします。
体力的に自信が無い方は、幅広い形状のジグよりも素保長い形状のジグの方が抵抗が少なく、疲れにくくなります。
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フック
オフショアジギングで使用するメタルジグには、販売時にフックが付いていない商品が多く有ります。
購入後、自分の好みや釣り場に応じたフックを取り付けて使用します。
フックはメタルジグの
フロントに取り付ける場合
リアに取り付ける場合
フロント+リアに取り付ける場合
が有ります。
フロントに取り付けた場合の利点は、ジグの動きを邪魔しないことや根掛かりしにくいこと・フックを付けたままジグを交換できることです。
リアに付けた場合の利点は、後方から追いかけてくる魚がフッキングしやすいことです。
フロント+リアに付けた場合は、根掛かりなどトラブルが多発しやすくなり、ジグのアクションが抑制されますが、フッキングしやすくなります。
釣り場や対象魚によって変わってくるので、好みのセッティングを見つけてくださいね。
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秋のオフショアジギングの基本的な釣り方
着底のサインを見逃さない
オフショアジギングでは、基本的にはキャストすることは無く、船上から海中にメタルジグを沈め、着底後、ロッドをあおりながらシャクリ、メタルジグをジャークさせて魚を誘います。
メタルジグを海中に沈めた後、注意してもらいたいのが、メタルジグの着底のサインを見逃さないことです。
メタルジグが海底に着底すると、リールから出ていたラインが一瞬、止まったり、糸ふけが出たりします。
このような着底のサインを見逃してしまうと、船は風や潮流で流されているので、メタルジグが着底しても、ラインは出続けてしまいます。
このような状態になってしまうと、メタルジグが根掛かりしたり、他の釣り人とラインが絡まってしまったりと、トラブルが連発してしまいます。
着底のサインを見逃さないか不安な方は、他の釣り人とメタルジグの重さを合せて、同時に沈めてみて、着底までの時間等の感覚をつかむようにすればいいです。
着底後、すぐに巻き上げるとヒットしやすくなります。
魚が、海中に沈んで行くメタルジグを見つけて、追いかけていることは良く有ります。
フォール中(メタルジグが沈んで行っている時)にヒットすることも有り、魚は、海中に沈んで行くものに反応しやすい性質を持っています。
海中を沈んで行く、メタルジグを見つけた青物などの魚がメタルジグを追いかけていて、着底した瞬間に、巻き上げると、「小魚が逃げた!」と思い、反射的に喰いついてきます!
メタルジグの着底後、すぐにシャクリを入れると、すぐにヒットするのはこういったケースが多いようです。
逆に、着底後、すぐに巻き上げないと、メタルジグを追いかけていた魚は、他の場所に移動したり、メタルジグを見切られてしまったりします。
着底のサインを見逃さないようにすれば、トラブル回避と釣果アップの一石二鳥の効果が得られます。
秋の小型青物を中心としたオフショアジギングでは、水深の浅めの釣り場も多いので、底どりもし易く、これから始める方には、最適な季節になります。
シャクリのパターンは5つ
海中に沈めたメタルジグにアクションを付けながら、海面まで巻き上げて青物など魚にアピールしてメタルジグに喰いつかせます。
初めは難しく考えずに、同行者や他の乗船者などの、シャクリ方をまねしながら覚えていけばいいですよ。
①ロングジャーク
ロッド大きくあおってメタルジグの移動距離を長くするシャクリ方です。
もともとは、ラインに現在と違いナイロンラインを使っていた頃のシャクリ方で、ナイロンは伸びが有るので大きなシャクリ方をしないと、メタルジグがほとんど移動しない為、ロングジャークが主流でした。
PEラインが主流となった現在でも通用する基本的なシャクリ方です。
中層を高速で回遊すている青物などに有効で、大きな動きをするので、リアクションバイト(魚が反射的にルアーに喰いつく事)を誘発しやすくなります。
スピニングタックルで、長めのロッドが、アクションが大きくなり、使いやすくなります。
②ハイピッチショートジャーク
PEラインの登場によって可能になったシャクリ方で、ロッドを小刻みに高速で動かしながら、リールを高速で巻きます。
PEラインは、ほとんど伸びが無いので、海中のメタルジグはロッドの動きに合わせて、小刻みに移動しながら魚を誘います。
ベイトタックルで、短めのロッドの方が小刻みなアクションが付けやすく、使いやすくなります。
ハイピッチだけではなく、メタルジグを動かす速度をゆっくりにしたりして変えると、多く魚種に対応できるので、マスターしておきたい基本的なシャクリ方です。
③ワンピッチ・ワンジャーク
ロッドのひとシャクリとリールの1巻きを同時に行います。
次のシャクリを入れる間に、ジグは大きくスライドして、魚を誘います。
スライド中にヒットする場合とスライド後のシャクリでヒットする場合が有ります。
ロングジグを使用すると、シャクリとシャクリの間にジグが大きく移動してアピールしやすくなります。
ヒラマサ狙いで多用されるシャクリ方です。
シャクリを入れる速度や長さを変えたり、シャクリとシャクリの間の時間を変えることによって応用が利くので、青物狙いではマスターしておきたい基本的なシャクリ方です。
④ベベルジャーク
メタルジグを海底まで沈めずに、一定のレンジを集中的に狙っていくシャクリ方です。
中層から表層を回遊している、サワラやカツオ・マグロなどに有効なシャクリ方で、船べりからメタルジグを沈めるのではなく、軽くキャストして、一定の中層までメタルジグを沈めた後、シャクリ始めます。
ラインが斜めになることにより、魚が居るレンジを長くメタルジグが通過するので、魚と出会えるチャンスが増えます。
船長から、沈める深さなどについて指示が有ります。
⑤ファーストリトリーブ
またるジグを着底した後、リールを高速に巻き取り、メタルジグにアクションを付けます。
メタルジグの形状により、アクションが変わってきます。
リトリーブ速度をゆっくり目にすれば、シーバスやマダイなどにも通用します。
巻き取りスピードが速いスピニングタックルが使いやすいです。
疲れやすいので、他のシャクリ方と組み合わせて使うことが多いです。
「一瞬の止め」も有効で、ファーストリトリーブで高速に動くメタルジグを追いかけて来た魚が、「一瞬止まる」ことで、リアクションバイトを誘発します。
他のシャクリ方にも「一瞬の止め」を入れるのは有効です。
組み合わせれば、シャクリのパターンは無限です!
基本的なシャクリ方を5つ紹介しましたが、組み合わせていけば、パターンは無限に有ります。
例えば、着底後、ロングジャークでリアクションバイトを狙った後に、ショートジャークに切り替えて、魚に喰いつく間を与えたり、ファーストリトリーブで魚を寄せておいて、ロングジャークでリアクションバイトを狙ったりと、多くの組み合わせが有るので、色々と試してみて、釣り場や自分に有った組み合わせ方を見つけてくださいね。
覚えておきたい船の4つの流し方
オフショア(海上)からの釣りは、ショア(陸上)からの釣りと異なり、船は流されて動いています。
操船するのは船長ですが、船の流し方が分かっていると、実際の釣りに役立つます。
船の流し方は・・・
①どてら流し
船を風や潮流に任せて事前に流していく方法で、風や潮流の強さにもよりますが、短時間に広い範囲をさうることが可能になります。
オフショアジギングでもよく使われる流し方で、タイラバやティップランなどでもよく使われます。
船が流れていく方向の反対側に、釣り人が並んで釣ります。
②スパンカー(潮帆)を使用して流す
遊漁船や漁船の後方に、3角形の帆が立てて、船の船首を風上に向けて(船を立てて)流す釣り方です。
どてら流しに比べると、船が流されにくいので、潮流が早い釣り場や瀬や岩礁帯などのポイントが狭い場所で有効な流し方です。
オフショアジギングでもよく使われる流し方です。
ポイントに到着して、船長が、スパンカーを張るので、分かると思います。
どてら流しと違って、船の両サイドで釣りが可能です。
③シーアンカー(パラシュート)を使用して流す
船の船首からシーアンカー(海中に入れるパラシュート)を入れて(後方から入れる船も有ります)船をゆっくりと流す方法です。
風が強い日に有効な方法ですが、オフショアジギングでは、余り、使用されることは有りません。
④掛かり釣り
アンカー(錨)を入れて、船が流れないようにして釣り方で、イサキやアジなどの撒き餌を使った釣りやタイのウキ流し釣りやイカメタルなどの夜焚き釣りで使用されることの多い方法ですが、オフショアジギングでは使われることは有りません。
食べて美味しい対象魚
最後に・・・
重たいメタルジグを1日中シャクリ続けて、大型の青物を狙うイメージが強く、敷居が高く感じられる「オフショアジギング」ですが、秋の小~中型青物狙いなら、手軽に始めることが出来ます!
この秋に、「オフショアジギング」を体験してみましょう。
魚と出会える機会の多い秋に「オフショアジギング」をマスターしておけば、「大型の青物狙い」にもチャレンジ出来ますよ!
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