サビキは釣り入門に最適です!
これから釣りを始めてみたいと思っている方も多くいらっしゃると思いますが、一帯、何をすればいいのか分からない方も多いと思います。
そんな方にお勧めなのが、サビキ釣りです。
サビキ釣りの対象魚となるアジやイワシ・サバなどは、日本各地の漁港や岸壁で手軽に釣ることが出来ます。
仕掛けも市販のサビキ仕掛けを購入すれば釣りも用意も簡単に出来ます。
釣りに関する専門知識がなくても、初めての方や子供さんや女性の方でも、釣り易い釣り方です。
そんなサビキ釣りの魅力を解説していきます。
サビキとは・・・
サビキとは、日本に昔から使用されている「疑似餌」の一種で、5~6本有る針に魚の皮や薄いゴムなどが結び付けてあります。
針に結び付けてある魚の皮や薄いゴムなどが魚には餌のように言えます。
だから、基本的に餌を付けずに釣りをすることが出来ます。
撒き餌かごに、撒き餌を詰めて使用すると、魚の皮や薄いゴムを、アジやイワシなどの魚が餌と勘違いして喰いついて来ます。
餌を付ける必要もなく、撒き餌を詰めるだけなので、初心者の方でも簡単に釣りをすることが可能な釣り方がサビキ釣りです。
値段もお手頃で、3枚セットで2~300円程度くらいの値段で販売しています。
サビキ釣りのベストシーズンは・・・
サビキ釣りは、ほぼ1年間を通してすることが可能な釣り方ですが、季節に応じて対象魚や釣れる魚のサイズや時間帯などが変わってきます。
地域や釣り場により、色々な傾向が有りますが、基本的な状況を解説します。
初夏から夏は豆アジや小アジの数釣り
例年、6月頃から10㎝にも満たないような「豆アジ」と呼ばれるサイズのアジが各地の波止や岸壁に接岸してきます。
大きな群れで接岸して来るので、簡単に釣ることが出来ます。
この「豆アジ」が成長して8月頃には10~15㎝程度の大きさの「小アジ」になり、サビキ釣りで狙う、一番釣り易い時期を迎えます。
夏休みの時期と重なるので、多くの家族連れがサビキ釣りを楽しんでいる季節です。
晩秋から冬にかけての中・大アジ狙い・多くの魚種が狙えます。
8月頃に「小アジ」だったアジも、豊富な餌を食べて成長し、晩秋から冬の頃には、20cmを超えた「中アジ」サイズに成長しています。
釣り場によっては、この時期には30㎝を超えるような「尺アジ」も狙うことが出来、初心者だけでなく、専門に狙うベテランの方もいらっしゃいます。
夏の頃に比べると、数は多く釣れませんが、良型のアジが狙えるのがこの季節の特徴です。
秋になると、アジだけでなくイワシやサバ・コノシロなどの群れも接岸して来るので、色々な魚種を狙うことが可能になってきます。
朝・夕マズメは中・大アジが狙えます!
朝の日ので前後の時間帯(朝マズメ)と夕方の火の入れ前後の時間帯(夕マズメ)は魚の行動が活発になる時間帯です。
昼間には、全然、釣れなかったり、小アジしか釣れなかった釣り場でも、朝マズメや夕マズメの時間帯には、中~大アジが狙える釣り場が有ります。
良型のアジを狙いたい場合には、時間が許せば、朝・夕マズメの時間帯が狙い目ですよ!
サビキの対象魚は・・・
代表的なサビキ釣りの対象魚は、アジ・サバ・イワシ・コノシロです!
季節や地域によって釣れる魚や時期が異なるので、事前に情報を調べてから釣行する必要が有ります。
夏から秋頃は、サビキ釣りをしている釣り人も多いので、事前に釣り場を見学してみると最新の情報が得られますよ。
アジ
サビキ釣りの代表的な対象魚で、初夏頃から各地の波止や岸壁で釣れ始めます。
成長すると30㎝を超え、中には50cm近くまで成長するアジも居ます。
サバ
夏の終わり頃から晩秋にかけて接岸して、サビキ釣りの対象魚となります。
20~25cmくらいまでの大きさのサバが多く、成長すると沖に出てしまいます。
イワシ
秋から冬にかけて大群で接岸し、数釣りも可能です!
サビキ釣りで良く釣れるのは、マイワシやカタクチイワシが多い。
コノシロ
秋から冬にかけて接岸し、サビキ釣りの対象魚になります。
コノシロが接岸すると、大型のシーバス(スズキ)がコノシロを追って接岸して来る(シ-バスのコノシロパターン)ので、コノシロの接岸時期と場所を知っていると、シーバスフィッシングにも役に立ちますよ!
この4種類の魚以外にも、サビキ釣りでは、マダイやカマス・メバル・イサキなども釣れますよ!
釣り場は・・・
夏から秋にかけてのシーズンには、多くの釣り人がサビキ釣りを楽しんでいます。
近所の身近な釣り場でサビキ釣りは楽しめるので、事前に釣り場に見に行って確認しておくと状況が分かりますよ。
代表的な釣り場は、漁港の波止や岸壁などなので、身近な釣り場で狙うことが出来ますよ!
漁港 港内の波止
サビキ釣りのメインになる釣り場で、足元も比較的いい場所が多いので、初めての方でも安全に釣りが楽しめます。
小アジが多い釣り場ですが、釣り場や季節・時間帯によっては、中~大アジも狙えます。
漁港 外海側の波止
外海側で、中~大アジも狙えますが、テトラポットなどの上から釣りをする場合も多く、危険を伴うので、初心者にはあまりお勧め出来ません。
港湾などの岸壁
足元の良い釣り場で、車も釣り場近くに駐車出来る場所も多く、初心者にもおススメ出来ます。
場所によっては、海面から高い場所や潮の流れの早い釣り場も有ります。
地磯
中~大アジの釣果も期待できる釣り場ですが、足元が滑りやすかったり、足元まで波が来る釣り場も有ります。
釣行する場合は、スパイクシューズやライフジャケットの着用が必要になります。
初めのうちは、色々な釣り場に行くよりも、同じ釣り場に通った方が、釣れる季節や時間帯などが把握できるので、同じ釣り場に通うことをお勧めします。
釣り場で気を付けることは・・・
近年、釣り人のマナー低下や違法駐車などで、釣り禁止になる場所が増えています。
また、危険な場所も多く、怪我人や死亡事故なども発生しています。
最低限、以下のことを守って釣りを楽しんで下さいね。
立入禁止・釣り禁止
釣り場によっては、立入禁止や釣り禁止になっている場所も有ります。
現地の看板や案内に従ってくださいね。
撒き餌 使用禁止
釣り場によっては、撒き餌の使用が禁止されている場所も有ります。
現地の看板や案内に従ってくださいね。
危険な場所に入らない
危険な場所で釣りをすると怪我や転落死亡事故などが発生する恐れが有ります。
大怪我や死亡事故などが発生すると全面釣り禁止になる恐れが有ります。
危険な場所に入らないようにしましょう。
マナーを守って下さい
ゴミを放置したり、漁港の台船や漁船に勝手に乗り込んだりすると、その釣り場が釣り禁止や立入禁止になってしまいます。
近くに民家などが有る場所も多く、釣り場で大声や大きな音を立てると釣り禁止になることも有ります。
基本的なマナーを守って釣りを楽しんで下さい。
周囲を気に掛ける
釣り場には、多くの釣り人が居たり、釣り人以外の方も居ます。
特に仕掛けを投げる際は、後方をよく確認してくださいね。
仕掛けや針が人に引っ掛かって大怪我をする可能性が有ります。
釣り場をめぐってトラブルが発生しているケースも有ります。
釣り場に入る際には、近くの釣り人に一声かけておくとトラブル防止になります。
車の駐車に気を付ける
釣り場によっては、駐車料金が必要な場所が有ったり、地元の漁師さん専用の駐車場になっている場所も有ります。
現地の看板や指示に従ってくださいね。
違法駐車が多く、釣り禁止になった釣り場も有ります。
サビキ釣りのタックル
サビキ釣りは、個かな竿やリールを購入しなくても、安価なパックロッドのセットでも充分な釣果を得ることが可能です。
取り合えず、1度釣りをしてみたいと思っている方は、パックロッドのセットなどでも充分だと思います。
サビキや撒き餌かごなどもセットになっている商品も有るので、これをお買い求めになられてもいいと思います。
ただし、パックロッドのセットは、耐久性に問題が有るので、これから本格的に釣りを始めたいと思っている方は、長さ3~4m程度の3号程度の磯竿に中型リールの組み合わせで購入すれば長く使用することが可能になります。
サビキ仕掛け
市販のサビキ仕掛けを購入します。
釣れるアジのサイズに合わせて針の大きさやハリスの太さを選びます。
小アジなら、針5~6号・ハリス1号前後位
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撒き餌かごとウキ
撒き餌かごとウキの重さを合わせます。
撒き餌かごとウキのサイズが有っていないと、浮きが撒き餌かごの重さで沈んでしまったり、撒き餌かごが軽くてウキが横になってしまったりして、魚のアタリが分からなくなります。
写真は8号のウキに、8号の撒き餌かごの組み合わせです。
岸壁などの際を狙う場合は、ウキは必要有りません。
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ウキ止め
ゴムや糸などで出来たウキ止めをラインに付けます。
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撒き餌
冷凍して有る、撒き餌を解かして使用します。
釣具店では、あらかじめ解凍して有る「解かしアミ」も販売しています。
解党した撒き餌の水分が多く、使いづらい場合は、集魚剤に水分を吸わせると使いやすくなります。
常温保存可能な、集魚剤も入ったチューブ入りの撒き餌も有り、便利ですよ。
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魚掴み
魚掴みが有ると、滑りやすい魚も簡単につかむことが出来、ヒレなどが手に刺さることも無く便利ですよ。
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クーラー
釣った魚を鮮度よく持ち帰ろうと思えばクーラーが必要になります。
市販の保冷剤をセットで使えば、使いやすくなりますよ。
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紐付きバケツ・タオルなど
撒き餌や魚などで手が汚れることが多いので、水汲み用のひもが付いたバケツや手拭き用のタオルが有ると便利です。
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サビキの釣り方
初心者や家族連れでも簡単!・防波堤や波止の壁際狙い!
サビキ仕掛けの下に撒き餌かごを付けて、ウキは付けずに釣ります。
撒き餌かごに撒き餌を詰めて、波止や岸壁の壁際に仕掛けを落とします。
撒き餌かごから出た撒き餌の中にサビキ仕掛けが入るようにすると、撒き餌を食べに来たアジやイワシがサビキの針を間違えて喰いつきます。
仕掛けを投げる必要がないので、初心者や女性・子供さんでも簡単に釣ることが出来ます。
「豆アジ」や「小アジ」が接岸している初夏から秋頃がベストシーズンです。
釣り始めて、すぐにはまだ魚が寄っていませんが、何度か撒き餌を詰め替えて落としてやると、魚が寄ってきます。
魚が寄ってきたら、寄って来た魚を逃がさないように、こまめに撒き餌を入れていきます。
1度に大量の撒き餌を入れるよりも、少量を何度も入れた方が寄った魚を逃がしにくくなります。
サビキに魚が掛かると、竿先が震えたり、手元に魚の感触が伝わってくるので、リールを巻きあがて魚を取り込みます。
ほとんど、向こう合わせで掛かるので、特に合わせは必要有りません。
足元の悪い釣り場や大アジ狙いは遠投仕掛けで
足元が悪い釣り場や波止や岸壁の壁際に障害物が有ったり、水深が浅い場合は、ウキを付けて、遠くに投げて狙います。
また、中~大アジは壁際まで接岸して来ない場合が多いので、遠投した方が釣果が期待出来ます。
遠投して狙う場合、出来るだけ同じ場所に仕掛けを投げるようにします。
撒き餌を同じ場所に落とすようにしないと、毎回、落ちる場所が違うと、魚の群れが散ってしまい、釣果が落ちてしまいます。
同じ場所に撒き餌を落として、魚を寄せて、寄せた魚を逃がさないように、同じ場所に撒き餌を落とすようにしましょう。
他の釣り人が釣れているのに、釣れない場合は、ウキ下(棚)が有っていない場合が有ります。
他の釣り人のウキ下に合わせて見ると釣れることが有るので、釣れない場合は、ウキ下を色々と調整してみてください。
何度も投げているうちに、ウキ止めがズレてしまい場合も有るので、途中でウキ下の確認をした方がいいですよ。
魚が掛かると、ウキが沈みますが、ウキが沈む以外にも、ウキが細かく震えたり、立っているウキが横になったりします。
アタリが有ったら、強い合わせはいりませんが、軽く合わせを入れた後、ゆっくりとリールを巻きあがていきます。
アジは口が柔らかく口切れしやすいので、強引に巻いていくと、口切れしてバラシの原因になってしまいます。
食べて美味しいサビキ釣りの対象魚
最後に・・・
サビキ釣りで釣れる魚は、青物やヒラメ・アオリイカなどの餌になるので、サビキ釣りを覚えた後は、釣った小アジなど餌に、大物の青物を狙ったり、ヒラメやアオリイカなどを狙うことも出来、釣りの世界が大きく広がってきます。
初めての方でも釣り易いサビキ釣りなので、是非、サビキ釣りを覚えて釣りの世界を体験してみてください。
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