北海道から九州までの日本の沿岸には、約40種類のカレイが居ますが、その中で産卵期などに浅場に移動してきて良く釣れるのが、マコガレイ・イシガレイ・マガレイ・ヌマガレイ・マツカワカレイの5種類ですが、山口県や九州方面では、マコガレイとイシガレイになります。
カレイは、昼間は体全体を浅く埋めるようにして砂から目だけを出して、前後左右から接近してくる餌を待ち構えています。
餌が近づいてくると、底をはうようにして近づいていき、餌を吸い込むようにして捕食します。
餌を咥えた後は、移動せずにその場で食べることが多いので、竿先に明確なアタリが出ないことが多いです。
カレイは、一見すると泳ぎが遅いように感じられますが、幅の広い体をくねらせて泳ぐので、泳ぐ速度は意外と早いようです。
マコガレイ
北海道南部から大分県付近までの各地の砂泥地に生息しています。
イシガレイには、体の表面に骨板(イシ)が有りますが、マコガレイには有りません。
オスは25㎝程度ですがメスは50cm程度まで成長します。
産卵期は12月から1月頃で、水深8~10mの砂泥地の浅場に移動して行われます。
産卵後も3月頃までは浅場に残るので、5月頃まで釣れ続くことも有ります。
カレイの中ではマコガレイが一番アジがいいと言われています。
イシガレイ
日本各地の沿岸の水深30~100mの砂泥地に生息しています。
瀬戸内海や日本海側にも多く、投げ釣りに人気ターゲットになっています。
オスは35cmメスは50cm程度まで成長します。
成魚には体の表面に骨板(イシ)が有りますが、幼魚にはまだ骨板が体の表面に無いので、幼魚ではマコガレイと区別するのは難しいです。
イシモチやグチなどとも呼ばれていますが、大きな耳石を持っていて、ウキブクロと付属筋が発達しているので、これを収縮させて「グゥー・グゥー」と音を発します。
ニベとよく似ていますが、ニベの方が大きくなり、コイチは最大で50~55cm程度まで成長しますが、ニベは60~70cmくらいまで成長します。
太平洋側では宮城県以南・日本海側では秋田県以南に幅広く分布し、沿岸部の水深10m前後から70~80mの砂泥地や砂地に群れを作って回遊しています。
関門エリアでは、白グチと金グチと2種類のコイチが釣れますが、白グチは余り大きくはならないようで、20cmくらいまでのものが多いですが、金グチは30~40cm程度の大きさのものも投げ釣りで釣れています。
カレイ・コイチ共に投げ釣りで狙うので、海底が砂地や砂泥地の場所で、ある程度水深が有る岸壁などから狙います。
カレイは、砂浜から狙うことも出来ますが、遠浅の砂浜よりも、波打ち際から急に深くなっている場所の方がいいです。
コイチは主に関門エリアで狙います。
下関市
北九州市
田野浦ふ頭・太刀浦ふ頭 1号・太刀浦ふ頭 3号・太刀浦ふ頭 6号・部崎の波止・網ノ鼻・梅花石・井ノ浦 導流提・海峡ドラマシップ周辺・門司 西海岸・片上一文字・ラ・メール雅周辺・小倉マリーナ・赤坂海岸・日明海峡釣り公園・日明北泊地
宇部市
下松市
カレイ
下関市
あるかぽーと・岬之町・福浦港・荒田港・西山ふ頭・武久川河口部・長府扇町岸壁など
長門市
通漁港・田ノ浦漁港・さわやか海岸・掛淵漁港・大浦漁港・久津漁港
萩市
三見漁港・菊ヶ浜海水浴場・萩商港・萩港・マリーナ萩・香川津の波止・椿東 中小畑の護岸・美萩海浜公園・越ケ浜漁港・嫁泣漁港・大井浦漁港・大井漁港・道の駅 阿武 横護岸・奈古漁港・惣郷の港・須佐漁港
山陽小野田市
宇部市
山口市
防府市
佐波川河口・西浦漁港・中浦漁港・防府マリーナ・中関ふ頭・問屋口海岸・小田漁港・向島運動公園・郷ヶ崎漁港・富海海岸
光市
下松市
洲鼻漁港・笠戸大橋下・笠戸大橋下 笠戸島側・尾泊海岸・本浦漁港・はなぐり海岸(海上プロムナード)・深浦漁港
周南市
大東漁港・粭島 貴布祢神社前 波止・粭島漁港・西ガ森海岸・大島漁港~道路沿い・居守漁港・晴海親水公園 横護岸・徳山港・長田海浜公園・津木漁港・戸田津木海岸の波止・長江港・戸田漁港(桑原漁港)
北九州市
田野浦ふ頭・太刀浦ふ頭 1号・太刀浦ふ頭 3号・太刀浦ふ頭 6号・海峡ドラマシップ周辺・門司 西海岸・片上一文字・ラ・メール雅周辺・小倉マリーナ・赤坂海岸・部崎の波止・柄杓田漁港・新門司マリーナ・新門司港 赤灯台の波止・恒見の切れ波止 0番・日明海峡釣り公園・日明北泊地・脇ノ浦漁港
苅田町
行橋市
豊前市
吉富町
岡垣町
宗像市
鐘崎海水浴場・黒崎鼻・鐘崎漁港・さつき松原海岸・釣川河口部・神湊漁港
福津市
新宮町
カレイ
産卵のために接岸して来る、11月から翌年の5月頃までがシーズンになります。
コイチ
水温が上がってくる春先から釣れ始めますが、夏には一旦食いが悪くなってきます。
秋になると、再び釣れ始め、秋の方がサイズがいいものが釣れます。
水温の低下とともに深場へ落ちていきます。
カレイ
1本の竿よりも2~3本の複数の竿を出して、遠投と近投を投げ分けて、いろいろな場所に投げ、カレイの居場所を探していきます。
置き竿にして、カレイのアタリを待ちますが、カレイは餌をその場で食べることが多いので、竿先にアタリが出ないことも多いので、時々、竿をあおってみて、掛かっていないか確認してみます。
関門エリアの流れが速い場所では、投げ込んだ仕掛けがすぐに潮で流されてしまうので、複数の竿を出すのは難しいので、1本だけの方がいいと思います。
カレイは釣れる時合がはっきりとしているので、アタリが全くなかったのが、突然、バタバタと釣れ始めることが有ります。釣れないからと言って場所移動をするよりも、実績が有るポイントで粘った方が釣果につながり易いです。
コイチ
関門エリアで狙う場合が多いので、流れが速い場所では、竿1本で狙った方がいいと思います。
潮の流れが止まっている時や流れが緩い場所では、複数の竿出しも可能です。
夜間の方が喰いがいいので、夜釣りの投げ釣りも有効です。
カレイ・コイチ共に、大きく成長し、水深と流れが有る場所を狙うので、本格的な投げ竿と投げ釣り専用のリールが有った方がいいと思います。
おもり負荷が20~30号程度の3.6m~4,5m程度の投げ竿が使いやすいです。
20~30号程度の重さのジェット天秤などに、3本針の投げ釣り仕掛けを使用します。
天秤はいくつか種類が有るので、好みのもので仕掛けが絡みにくいものでいいですが、フロート天秤は流れが速い場所では、流されやすいので向いていません。
仕掛けは市販のもので充分ですが、キス釣り用の細いハリスが使われているものも有るので、カレイ用の太目のハリスが使われている仕掛けを購入していくださいね。
餌は、本虫、青ケビを使用します。
それぞれの餌を単独で付けてもいいですが、ミックス付けたりすると釣果が上がることが有ります。
エサ取りが多い場合などは、コウジを単体で付けるといいです。