砂地に生息しているので、海底が砂地の場所です。
海水浴場(夏場の海水浴シーズンはダメです)や砂地がある漁港等や河口周辺です。
こういった場所を、春から夏場にかけて狙って見るとキスは釣れると思います。
浅場にやってくる春から夏場にかけてがもっとも釣りやすいシーズンになります。このシーズンで有れば、遠投の必要はなく、波打ち際でキスが釣れることも有ります。
初めてキス釣りや魚釣りをする人や、家族連れでのキス釣りならこの時期がお勧めです!
本格的に投げ釣りをしている人の中には、深場に落ちるキスを遠投で狙い、1年中キスを釣っている人もいます。
キスは、北海道南部以南から九州にかけての沿岸部に分布しているポピュラーな魚です。
沿岸の砂地を住処にしていて、群れで移動し、頭部を下に向けて泳ぎながら、海底のイソメ類や甲殻類を索餌しています。
餌を食べるのは主に昼間に行われ、日没後は砂地に潜って眠ると言われていますが、夜釣りでも釣れます。数は釣れませんが、夜釣りで大型のキスが釣れることが有ります。
低水温と濁りを嫌い、快晴で暖かい日の方が活発に餌を食べます。海が時化て底濁りがあると食いが極端に悪くなることが有ります。
冬場には、水深30~50mの深場に落ちて越冬し、春先に水温が上昇してくると、産卵のため、水深10m以内の浅場に群れで集まってきます。
キスの産卵期は長く、4月中旬以降から9月中旬までです。抱卵したキスは魚体も大きくなり強烈な引きを楽しめます。
体色はやや黄味を帯びた白色で、水が暖かいと綺麗なピンク色になります。
頭部は細長く馬面で、小さい口で吸い込むように餌を食べます。
成長すると体長30cmぐらいまでの大きさになります。
釣り方は投げ釣りです!
本格的な投げ竿と投げ釣り専用リールで狙うと、遠投して深場に居る冬場の落ちキスや関門海峡など水深が有り、流れが速い場所でもキスが狙えます。また、夜釣りなどで、不意の大物が掛かった時にも対応できると思います。
しかし、春から秋にかけての時期なら、浅場にキスが居るので、遠投の必要がなく、ちょい投げでキスが狙えるので、普段はルアー釣りをしている方は、わざわざ投げ釣り用の道具を揃えなくても、メバリングやアジング用のタックルやシーバスやエギング用のタックルで充分に楽しめます。初心者の方やファミリーフィッシングを楽しみたい方は、竿とリールがセットになったパックロッドでも大丈夫です。
投げた仕掛けが着水した後、着底すると、リールから糸が出なくなり糸ふけが出ます。
糸ふけを取った後、置き竿にしないで、ラインをピント張ったまま、竿をゆっくりと引くか、リールをゆっくりと巻いて、広い範囲を探していきます。キスは砂浜の広い範囲に広がって居るので、置き竿にして待つよりも、ゆっくりと仕掛けを引いて、キスのいる場所を探した方が釣果が伸びます。
また、こうしてゆっくりと仕掛けを引いている時に、海底の様子をつかんでおき、引っ張っている仕掛けが、何かに引っ掛かったように重くなり、それを過ぎると軽くなる場所が、ヨブと呼ばれる、波で出来た小さな凸凹だったり、駆け上がりと呼ばれる、浅場から急に深くなっている場所だったりします。このヨブや駆け上がりのような変化のある場所は、絶好のキスの居場所になっているので、このような場所を見つけたら、仕掛けを止めて当たりを待ち、当たりがなければ、再び、ゆっくりと仕掛けを引いて次のヨブや駆け上がりを探すとキスと出会える機会が増えます。このような方法でヨブや駆け上がりを重点的に探ってみましょう!!
1匹釣れた場所には、まだキスが居る可能性が高いので、同じ場所を狙って釣りましょう。しかし、その場所で当たりが無くなったら、もうキスが居ない可能性が有るので、投げる方向を変えたり、可能ならば少しづつ場所を移動して、出来るだけ広い範囲を探ってみましょう!
1箇所で粘るよりも、足を使った方が釣果は伸びます。
普段から、ルアーでアジ・メバル・アオリイカ・シーバスなどを釣っている人は、そのタックルをそのまま使用して、キスのちょい投げが出来ます。
アジングやメバリングのロッドは、5g~10g程度のルアーが投げれるようになっているので、自分の持っているロッドの強さに合わせて、おもりの重さを調節します。
おもり1号が3,75gなので1.5号から2.5号程度のおもりを使用するといいと思います。
エギングやシーバス用のロッドは20g~35g程度のルアーが投げれるようになっているので、5号から9号程度のおもりを、自分のロッドに合わせて、使用するといいです。
また、リールがセットされているパックロッドでも、キスのちょい投げは充分に出来るので、取り合えずキス釣りがしてみたい方は、パックロッドから始めてもいいと思います。
先々、本格的なタックルを購入した後、
子供や家族用に使ったり、普段は釣りをしない友人と一緒に行ったりと、1本予備のタックルが有るだけで、自分だけでなく、他の人と一緒に釣行でき、便利ですよ。
本格的にキスを狙いたい方や、遠投して沖の深場を狙いキスが深場に落ちる冬もキスを釣りたい方は、投げ釣り用の竿を投げ釣り用の専門リールを準備します。
投げ釣り用の竿とリールのセットが有れば、キスだけでなく、冬場のカレイなどにも使用できます。
また、関門海峡は大変流れが速く、30号のおもりを付けていても、どんどんと流されてしまうくらいです。とても、ちょい投げでは釣りをする事が出来ません。
夜釣りで、キスを狙う場合も、夜間は、シーバスやチヌなどの思わぬ大物が掛かることが有るので、夜釣りでキスを狙う機会が多い場合は、投げ釣り用のセットを持っていたほうがいいと思います。
竿は、振り出し竿と継ぎ竿が有ります。継ぎ竿の方が遠投が出来ますが、かさばったり
、移動時の道具の準備に時間が掛かるので、最初の1本は振り出し竿がいいと思います。
おもりの重さが、20号~30号の間の竿がほとんどなので、自分の体力に合わせて、選んでください。
竿の長さも、3.9m~4.2m程度が標準だと思います。まだ、短い竿や長い竿も有るので
、竿が長い方が飛距離は出ますが、こちらも体力に合わせて選んでください。
私は、ほとんどちょい投げでキスを釣っていますが、針は1~2本しか仕掛けに付けていません。ほとんど1本針で釣っています。理由は、キスがよく釣れる夏から秋に掛けての時期はフグが多く、針を切られてしまうことが多いので、1本針だと、ハリス止めのついた、天秤を使っているので、手早く交換が出来るよう、1本針仕掛けを使うことが多いです。
また、ちょい投げの場合、使用する天秤もおもりの重さに合わせてどうしても、小さいものになるので、おまつり防止の為、1~2本程度にした方がいいと思います。
自分で、仕掛けを作る場合は、ハリスはキスの大きさに合わせて0.8号から1.5号程度を使用します。ハリスはフロロカーボン系のものを使用します。特にナイロン系のハリスだと、巻き上げるたびに、ハリスがよれてしまい絡みやすくなるので、フロロカーボン系がキス釣りにはマッチします。
キスは餌を吸い込むようにして食べるので、吸い込みやすいように、針は、小さめで、軽めの軸が細いものがいいと思います。
市販の投げ釣り用の仕掛けは、3本針のものが多く売られていますが、始めは、こういった仕掛けがいいと思います。しかし、購入する時に注意して貰いたいのは、投げ釣り用の仕掛けの中には、カレイなどを狙う為に、大きな針が付いている仕掛けが有るので、口が小さく、吸い込むように餌を食べるキスには向いていないので、アタリは有っても、なかなか針掛かりしなので、その時期に釣れているキスのキスの大きさに合わせて、小さめの針が付いている仕掛けを購入するといいと思います。
キスが釣れ始める春は少し大きめ。夏は小さめ。秋になるとキスが成長しているので、また針を大きめにしてあげるといいと思います。
慣れてくると、10本針を遠投して、仕掛けを手前に引きずりながら釣って、1度に多数のキスを釣られる方もいらっしゃいます。
口が小さく、餌を吸い込むように食べるキスには最適な餌です。それほど長くないので1匹掛けでもOKです。
本ケビと比べると太目ですが、キス釣りの定番の餌です。
パワーイソメやガルプなどの人口の餌でも釣れます。
ゴカイ(ケビ)が苦手な子供や女性でも使いやすいです。
本ケビや青ケビなどの生き餌は、直射日光に当たったり、風に当たると乾燥してすぐに弱ってしまいます。また、高温にも弱いので、クーラーの中に入れて保管し、数回使用する分だけを、クーラーから小出しにして使用すると餌が長生きします。
使い切れなかった餌は、乾燥しないようにして、冷蔵庫で保管すると、1週間程度は生きています。
キスの天ぷら
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